ORACLEの構成要素の解説
ORACLEの構成要素として、ORACLEの物理ファイル構成を見てみましょう。ORACLEの物理ファイル構成は以下のようになっています。メインは表領域ですが、それ以外にもREDOログ、UNDOログ、制御ファイルなどで構成されています
初期化パラメータファイル
Oracle起動時に必要なパラメータファイルで、初期化パラメータを指定したファイルです。代表的なパラメータはメモリに関するパラメータでしょう。ORACLEではメモリと一言で言っても様々な要素に分かれています。データを扱うデータベースバッファキャッシュ、ROOLBACKのための更新前情報を格納するREDOログバッファ、SQLを実行するための共有プールなど様々です。以前のバージョンでは夫々のメモリを個別に指定していましたが、現在は一括で指定し、ORACLEが必要に応じて割り振るようになっています。管理が簡潔になりました
制御ファイル
制御ファイルはデータベースの構成情報を保管しています。データベース障害時のリカバリに使用するためのものです。
表領域
表領域はデータファイルを束ねて管理する仕組みになっています。表領域はDBA(データベース管理者)がデータファイルを論理的にまとめることができるため、運用・管理が楽になるような仕組みになっています。
UNDOログファイル
更新前情報を保持するファイルです。ロールバック(ROLLBACK:処理をなかったことにし、データを元に戻す処理)時に使用します。
REDOログファイル
更新後情報を保持するファイルです。ロールフォワード(ROOLFOWARD:障害時に更新が終わっているデータを復元する処理)時に使用します。
障害回復のために重要なファイルのため、多重化できるような仕組みになっています。
アーカイブログファイル
アーカイブログファイルはREDOログファイルがいっぱいになった時に書き出されます。REDOファイルと同様多重化しています。
これ以外に次のようなシステムが使用するログファイルなどがあります。
アラートログファイル
起動時の読み込んだパラメータの記録、障害発生の記録、DBの起動、停止などの管理操作記録されるファイルです。障害発生時にまず確認するファイルです
トレースログファイル
各プロセスごとの詳細情報を記録するファイルです。障害発生時にアラートログファイルと一緒に確認するファイルです
リスナーログファイル
クライアントからの接続障害が発生した場合などを記録するファイルです。必要に応じてアラートログファイルと一緒に確認するファイルです