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CRUD分析

CRUD分析する

CRUD図とは何か、何のためにCRUD分析するのかを解説します。通常CRUD図はデータベース設計時のデータの整合性検証など開発のために使われますが、運用のための使用するのも有効です。CRUD図を使用したCRUD分析は、その特性からデータの保存期間の検討やリカバリポイントの検討などシステム運用のために使用することも可能です

CRUD図とは

表(テーブル)と処理の関係をC(Create:作成)、R(Reference:参照)、U(Update:更新)、D(Delete:削除)で表した図のことを、その頭文字を取ってCRUD図と言います。以下は表単位のサンプルです。表よりも細かい項目単位で作成する場合もあります

CRUD

CRUD分析

CRUD分析では、CRUD図を使用しデータのライフサイクルを分析することで、データの保存期間や障害時のリカバリーポイントを検討する時などに使用します

データの保存期間

データの保存期間はデータベース障害時のリカバリーのための保存期間と業務利用としての保存期間を考慮します。データ量と保存期間によりによりバックアップメディア(ピュアストレージ、ディスク、テープなど)の容量が決まります。費用対効果も検討の要素となります

リカバリーポイントの検討

リカバリーはハードウェア障害、ソフトウェア障害(OS、ミドルウェア)であれば、早期発見が可能なので、障害発生前の状態に戻すことで対応可能です。通常、前日分があれば、業務開始前まで戻すことができます

アプリケーション障害によるリカバリーとなると、いつから障害が発生したか追跡調査をする必要があり、いつまで戻すか分かりません。戻さず、データ修正で対応する場合もあります。過去データから一部分を戻すこともあります。オンライン処理終了後のバッチ処理で障害が発生した場合、オンライン処理終了後のバックアップから戻すなども考えられます。アプリケーションの特性を考慮してリカバリーポイントを決定します。また、業務利用で考えると、月報などの月次分析系処理があります。何か月分データを保存するのか、いつデータを削除するのか。これもアプリケーション特性により決まります

そのアプリケーション特性を分析するのがCRUD図を使用したCRUD分析なのです

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