SQLとは
SQLはリレーショナルデータベース(RDBMS)を操作する言語です。SQLの基はIBM System R に実装されたSEQUEL:Structured English QUEry Language) です。1974 年~ 1977 年には現在のSQLの原型は完成しています。1987年、ISOおよびJISにより制定され、SQL の規格は ANSI (米国国家規格協会) によって1992 年にメジャーバージョンとして標準化され現在では ISO でも認定されています
SQLの基本
最も一般的なDML(データ操作言語)の中のSELECT文の例です。この例はテーブル名で指定したテーブルから列名で指定したデータを取り出す最も基本的な構文です
SELECTは予約語(そのソフトウェアで決まっている言葉)です。選択、抽出するという意味です
FROMも予約語です。どのテーブルからという意味です
列名はFROMで指定したテーブルに属するカラム(列)名を指定します
複数のカラム(列)を指定する場合は、’、’(カンマ)で記述していきます
対象のテーブルのすべてのカラム(列)を指定したい時は、’*’を指定します
テーブル名は、データを操作(選択、抽出)したい対象のテーブル(表)を指定します
’;’(セミコロン)はそのSQLの最後を意味します。これがないと、SQLが続いていると判断されます
SQLは改行を意識する必要はありませんが、句の区切りで改行を入れて見やすい構造にします
半角であれば大文字、小文字は関係ありません
SQLはDBMSによって違う
SQLはISOやJISなど国際規格で決まっていますが、Oracle、Mysql、SQLServer等DBMS(DataBase Management system:データベース管理システム)によって若干違います。国際規格で決まっているのは基本的な構文です。その他のオプション機能はDBMSベンダー(開発提供者)の考え方やビジネス戦略等によって特徴があります。基本は同じなので通常は問題になりませんが、システム再構築によりDBMSを変更する時のSQL移植やデータ移行時に大きな問題になります。その場合使用するDBMS同士のオプション機能を確認しつつ移植・移行をする必要があります。データ移行については移行設計を確認してみてください
SQLの動作を確認する
SQLは他の開発言語に比べ、比較的簡単なプログラム言語です。SQL単独でも使用できますが、他の言語、例えばJAVA言語やPHP言語などの中で使われることが多くなります。SQLは簡単な分、データを直接操作しますのでよく理解していないとパフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。SQLの動作のメカニズムを理解して使用することをお勧めします
SQL関連知識
以下の関連知識を参照して、SQLの理解をより深めましょう