ORACLEのファイル構造を理解する意味
物理設計を行うにはOracleのファイル構造を理解する必要があります。データベースはデータの入れ物です。その入れ物がどういう構造になっているかを理解しなければ、効率的、効果的に活用することができません。そういう意味で、ファイル構造をしっかり理解しましょう。
ORACLEのファイル構造
ORACLEのファイル構造は、物理的データファイルの中に表領域があり、表領域の中に表(テーブル)があり、表(テーブル)の中はセグメントで分割され、セグメントの中はエクステントで分割され、エクステントの中にデータブロックという実際にデータを格納する最小単位があります
データファイルの構造
正に物理的なファイルですWindowsでいうと、SYSAUX.DBF、SYSTEM.DBF、USERS.DBF、TEMP.DBFなどです。DBMSが管理しますので、自らデータファイルを作成することはありません。このファイルが破損や削除されると、データを復旧することができません
表領域の構造
データを格納するための物理的な領域です。ORACLEでは物理的なデータファイルを表領域という単位で分割して管理しています。一般的に営業データ表領域、会計データ表領域などに分割し、表(テーブル)や索引(インデックス)を管理します
表(テーブル)の構造
我々が設計する表(テーブル)単位の格納領域です。表(テーブル)は複数のセグメントで構成されています(索引(インデックス)も同様です)
セグメントの構造
エクステントを格納する単位です。データが増加し、セグメント内に格納しきれなくなると、次のセグメントが作成されます
エクステントの構造
ブロックを格納する単位です。データが増加し、エクステント内に格納しきれなくなると、次のエクステントが作成される
データブロックの構造
データを格納する最少単位です。実際のデータが格納されます。データブロックの構造の詳細はこちらで解説しています
設計フェーズでは、これらのファイル構造を知った上で、データ量から物理的なディスク容量を見積もります